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ピーターラビットの落し物

お題「夏の日の思い出」

 

ロンドンに留学中のころの話しです。

ある夏の日、私は彼(現夫)の実家へお邪魔していました。大学の長い夏休み中、ロンドンにいるだけで無駄にお金がかかるのもあって、彼の両親から「いつでもいつまでも居てくれていいから」という大変ありがたい言葉をかけてもらったのに甘えて、毎夏私は彼の実家へ「帰省」させてもらっていました。

 

今でこそは、英会話講師などと言ってますが、その当時は一介の大学院生、大学の専門分野や日常会話には困らなくても、まだまだ英語の闇は深い状態でした。

 

彼の実家は、ロンドンから電車で最寄りの駅まで2時間、そこから車で1時間ほどの田舎です。家がある村には、お店がなく郵便局もなく、一番近いお店へも車で行くのが必要なほどなにもないのですが、綺麗な空気と、静けさ、暑すぎず寒すぎない気候(むしろ夏でも夜はセーターがいるときもある)の、暑さと騒音嫌いの私にはもったいないくらい恵まれた環境でした。

 

ある晴れた夏の日、お昼ご飯の前に、家の裏に広がる庭を散歩することにした私。その昔彼の両親が家を購入したとき、庭として残すことという契約とともに付いてきた広大な敷地は、そんなに手入れをしていないにもかかわらず芝生が青々とまるでふかふかの絨毯のように広がっていました。

なんて優雅な、とそのふかふかの絨毯を歩き回ることしばし、足裏になにかふにゃっとした感覚が広がり、ふと足元をみると、まぁあちらこちらにひろがる黒い点、点。

芝生の海をよく見れば、緑のそこかしこに黒い点々が隠れているではありませんか。一見平らな芝生が、実は地面がぼこぼこと波打ってけっこう歩きにくかったわけが、わかりました。

これは野生のうさぎの仕業。彼らは大抵大家族なので、うさぎ一家が庭に住み着いてしまうと、「まるでピーター・ラビットの世界だ〜!かわいい〜」どころでない大問題になるそうな。

一度目につくと、黒い点々が気になって優雅な散歩どころでなくなってしまい、早々に家に退散してきたところ、彼母が笑顔で迎えてくれました。

「外の空気、気持ちよかった?」

「うん、空気は気持ちよかったのだけど、あちこちにうさぎの、、、」

そこまで言って私は少し躊躇しました。

英語で「ふん」ってなんて言ったらいいのかとっさに思いつかなかったからです。

「、、、クソが、、、」

 

彼母は一瞬ぐふっというような声をもらしたあと

「、、、それは、あの、droppingsっていうのよ、、、」

と小声で教えてくれました。

 

もう十年以上前の話ですが、未だに動物の落し物を見るたびに、あのときの彼母の、笑いを堪えて小刻みにゆれる様子を思い出して、懐かしくも可笑しい気持ちになります。

 

小動物(うさぎや羊や鳥など)のふんは、droppings  どうぞ覚えていてくださいね。

ちなみに、この夏、初めて牛のふんの新しい呼び方を知りました。

cowpats というそうです。ちょっと可愛いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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