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英語ってこんなにシンプル!心が軽くなる英語学習しませんか?

Mwahが欲しい

最近こちらのNetflixで日本のドラマを見かけるようになりました。

FujiTVとNetflixの共同制作というのばっかりなので、けっこうランダムなドラマが現れるのですが、ドラマを見ていて、まぁ食べ物が出てくるシーンの多いこと。それに反して、食べ物のシーンでセリフが少ないこと。せっかくよだれが垂れそうに美味しそうな食べ物がただの一背景に成り果てて、和食に飢え気味の私はそこだけで悲しくなってしまいます。

またもう何年も日本のドラマや映画を見ることがなかったので、久しぶりに自分の母国語で母国が舞台のものを見ると、言葉が自然に入ってくるスピードにここまでリラックスできるんだ、と驚くと同時に、どのドラマでもセリフが短くて、沈黙とかBGMで雰囲気というシーンが多くて、一体なにが表現したいのか?と、とまどってしまいます。

 

夫と私は、今年で結婚10周年です。付き合っていたときから数えると、英語能力的には赤子だった私がもう高校生になるくらいの長さになります。

まだ付き合いも浅い頃、何かのチャンスがあって、日本映画を数本立て続けに見たことがありました。恋愛ものあり、時代劇あり、アニメあり、普段和食以外の日本的なものにあまり興味がない夫(その頃は彼氏)にしては珍しく日本漬けだったのですが、感想が意表を突いていたので、未だに覚えています。

 

「ねぇ、なんでキスシーンで音をたてないの?」

さぁなんでだろう?たしかにキスシーンに音がないよね〜。

音がないとなんか物足りないね。

 

そのときは、それで終わっていた会話なのですが、久しぶりに日本のドラマを見たらやっぱりキスシーンで音がない!しかも、俳優たちがキスしながら動かないから、まるでキスシーンだけBGMつきの静止画を見ているよう。

 

愛情表現としてのキスは恋愛だけなく、例えば、我が家の1歳児も4歳児も、キスするときは、んんんっチュ!って派手な音立ててます。そこには恥ずかしさとか照れとか全くないわけで。家族間の愛情表現にキスってとても便利だし、例えば保育園に送って行くときもキスしてハグしてバイバイだと子供達が目に見えて安心するのがわかるし、怒りすぎたときも、ハグしてキスしてごめんねって言えるし、子供が生まれてから、今まで生きていた中で一番キスしているけれど、それは無声だったことがない、ことに気がつきました。

そもそも友人同士の挨拶のキスだって、本当に頬に口をつけるわけでなく、頬同士を寄せて「ちゅっ」という音を出すのが、基本のエチケットなので、恋愛の愛情表現のキスなのに、チュっという音なしに唇同士が触れてそのまま静止されるドラマのキスはとても不自然に見えます。

俳優さんたちの演技力の問題というよりは、受け取る観客側の反応を考慮しておそらくわざと無音になってる?

 

 

ちなみに、キスの音は、日本語ではチュッというのが一般的だと思いますが、英語では、mwah(口を閉じた状態から”〜ムワっ”という音)とかsmackという言葉で表されることが多いです。SNSなんかの書き言葉だとXでキスの意味になります。XOXO (kisses and hugs)とか、XXなんかが一般的でしょうか。最近はemojiで送る人もおおいですね。チュッにしろmwahにしろ、唇を狭めて息を吸い取る音からきている訳で、やっぱりキスシーンにはそれ相応の音がほしいなぁと思ってしまうのですが、どうなんでしょう。

 

ちなみに、夫がもっとも普通の日本を感じた映画は「ホーホケキョ となりの山田くん」だそうです。この映画を見て「日本人って、やっぱり家族でもハグもキスもしないのが普通なんだ。」と、私と家族の距離感を不思議に思っていたのが腑に落ちたそう。

 

英語を教えるときいつも念頭にあるのは、文化(習慣)の違いです。

もっと言えば、この文化あの文化の良し悪しでなく、それぞれの文化(習慣)を支える背骨としての「常識」に圧倒的な違いがあること。個人的には、それを英語勉強の時に、認識できるかできないか、で使える英語を学べるかどうか、の分かれ道だと思います。

 

 

 

 

 

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